「秋りんご紅茶」の発売は8月。毎年6月中旬から7月上旬にかけて仕込みます。これからの夏の盛りを迎える時に秋の様子をイメージしながら作ります。真夏を乗り切った体は自分でも気づかぬうちに意外と疲れているものです。

そんな時に味わっていただくのには「スッキリしているのに、しっかりしている」という一見矛盾しているような味に仕上げる必要がありました。用いた茶葉はスリランカのなかでも味がしっかりしった産地の物を。

さらにりんごの香りをまとわせるのですが、隠し味としてハチミツフレーバーをプラスします。そして、アップルピース、桂花、ピンクペッパーをブレンド。

この相互作用で秋を感じる「秋りんご紅茶」が生まれます。

イメージする力は大切ですね。イメージ通りの味が出来ることもあれば、考えていたイメージとは違うけれどもこの方が良いということもあります。お茶作りは「１＋１＝２」という事ばかりではありません。

「だから難しい」でも「だから楽しい」のだと思います。ぜひ秋りんご紅茶で秋を満喫してくださいね。

店主 山口