迷いが消えた日

5月1日から令和が始まりました。
何事にも「始まりと終わり」があります。私もいろいろな始まりと終わりがありました。

31歳で父の後を継ぎ社長になった時、初めての挨拶で足が震えながら話した事。一番の得意先である部長を怒らせてしまい「取引中止だ!」と電話口で言われ大阪まで飛んでいき誠心誠意お詫びした事。41歳で初めて店舗出店した時、夜中一人で、出店できた喜びに涙を流しながら商品の陳列をしていた事。一から立ち上げた「椿宗善」。本当にいろんな事がありました。

新元号が始まった5月1日は、まさに新茶の季節です。お茶屋にとっても始まりです。私も新元号に相応しい新茶を作りたいと、発表があった時から考えていました。いつもは静岡、宇治、鹿児島といった新茶を出していましたが、どこの産地も外せないと考えると迷いが出て迷路に入り込んでしまったのです。私が以前の会社で卸業から小売業に業態を変えた一つのきっかけは「ゆたかみどり」という品種との出会いでした。「こんなにおいしいお茶があったのか!」と心が震えました。看板商品である「宗善の雫」もこの品種から作られています。私はこの美味しさを世に伝えたいと思ったのです。言ってみれば今の小売業の始まりを作ってくれたのがこの品種なのです。新元号になってもこの想いは揺らぎません。美味しいお茶は沢山あるけれど、椿宗善としての新元号にふさわしい新茶は「ゆたかみどり」で行こう!そう考えた時に迷いが消えました。

 

今回は産地別にご案内するのではなく椿宗善としてのお茶に対する情熱を唯一品に込めて作らせていただきました。今回お願いした問屋さんも「多くの仕入先の中から、新元号記念新茶。それも唯一品を任せていただいてこんなに名誉な事はありません!」と言ってくださいました。 新茶は古来より「不老長寿、無病息災」の縁起物とされてきました。新元号を共に新茶で祝う事が出来たらお茶屋として、こんなに嬉しい事はありません。令和になっても今まで通り、いや今まで以上に情熱を持って美味しいお茶作りに励みます。 いつも本当にありがとうございます。 数に限りがございますのでお求めはお早めに♪